自宅でカンタン&効果ありの「セルフ美容鍼」【画像つき】
このコラムでは、自宅でだれでもカンタンに実践できる「セルフ美容鍼」を、2つご紹介します。 鍼のなかには刺さない鍼というものもありますので、鍼灸師でなくても普段のケアに取り入れやすい方法です。 ひとつは、“カッサ”によるむくみケア。そしてもうひとつは、なんと“爪楊枝”を使った鍼ケアです。どちらも、皮膚に“刺す”ものではありませんが、血行を改善し、筋肉のコリを取りお肌にハリとキメを与えることができるのです。
シーバイカリスタ式セルフ美容鍼
カッサ
まず、むくみやくすみに有効なカッサのやり方についてご紹介します。
事前に用意していただくのは、カッサプレートとお顔用のオイルになります。
カッサプレートは、女性誌などでも頻繁にその効果が採り上げられ、美容のベーシックアイテムとなっています。すでにお持ちの方も多いのではないでしょうか。プラスチック製の安価なものから、天然石や水牛の角など高級なものまでさまざまな種類があります。選ぶ際には持ちやすいもので少し重量感のあるものがいいでしょう。
実際の施術方法を見ていきましょう。
カッサはリンパのつまりと毛細血管の悪い血をしっかりと流していくことが出来るものになりますので、力を入れすぎないでなでるように行うことが重要になります。
1.まず、首のつまりを取っていきます。首を上から下になでおろしていく少し場所をずらしながら2,3回行う。
2.次にリンパのごみ箱である、鎖骨の上のくぼみを外から内側に2,3回押し揉むようになでる。
3.顎の下から耳の下までなであげるように2、3回流す。その後鎖骨にむかってなでおろす。
4.首のつまりを十分に取ったらお顔に移ります。まず、頬を下から頬骨の方にむかってひきあげるように撫で上げます。場所をずらしながら3~4回行うとよいでしょう。
5.その後、頬骨の下のぷにぷにとした脂肪ポケットを耳の方に流すように2、3回流します。
6.耳まえから下にかけて集まったリンパを鎖骨の方に向けて流していきます首の筋肉を優しくなでおろしましょう。これも2~3回おこないます。
注意点としては、自分で行うと力を入れすぎになりやすいので、痛いと感じる手前までで抑えて行うことです。回数も少なくてかまいません。ポイントは、習慣的に行うことで、効果が充分に得られることです。
集毛鍼(しゅうもうしん)
鍼施術には、鍼を何本も束ねた“集毛鍼”を用いる方法があります。ご自宅で鍼ケアするときには、鍼ではなく「つまようじ」を束ねてつくった集毛鍼を使います。
まず、つまようじ集毛鍼を自作します。用意するものは、20本ほどの爪楊枝、それを束ねるための輪ゴム、これだけです。
つまようじは少なくても15本ほどはあったほうが良いでしょう。あまり少ないと刺激量がかえって強すぎてしまうので要注意です。
束ねたつまようじを、輪ゴムでできる限りシッカリとずれないように巻いていきます。そのあと、机など平らな面で先を揃えてください。一本だけ飛び出ているようなことがないことを、必ず確認してください。
これで、鍼がなくても即席でつくることができる、集毛鍼(しゅうもうしん)が完成しました。
実際の使い方を見ていきましょう。
手指やつまようじは清潔にし、ニキビや日焼けなど肌が正常な状態でない時は使用を避けてください。
1.集毛鍼のなるべく先の方を持ちます。鉛筆を持つような持ち方でよいでしょう。
2.頬を顎先から頬骨まで鼻の横、頬の中央、頬の外の3ラインに分けてリズミカルに叩いてあげていきます。
3.目の周りの骨の部分を眉の先端から眉尻、こめかみ、頬骨の上、鼻の横と一周まわるように行っていきます。
4.最後に反対の手で髪をかき上げるように持ち上げながらおでこから頭皮を刺激していきます。トントンとリズミカルに行いましょう。
5.眼を閉じて呼吸を意識しながら行うとリラックスできます。目の周りを行うときは眼球部分を直接刺激しないよう気を付けてください。
セルフ美容鍼灸の効果
カッサはお顔のむくみを取るのに有効です。
シーバイカリスタの施術メニューにもカッサを行うコースがあるのですが、鍼を行い血液の循環が良くなった肌にオイルを塗り、オイルマッサージと組み合わせてリンパのつまりを流し込んでいきます。
肌荒れやニキビの原因となる老廃物を流すこともできるため、続けていると肌もきれいになります。またとがっている部分で凝っている筋肉を効率よくほぐすこともできるので小顔効果もあります。ぜひ自分に合ったやり方で行ってみてください。
集毛鍼は血行の悪くなった肌のくすみや目のクマなどの改善にとても役に立ちます。また、毛細血管が刺激されることによって、肌の隅々まで栄養がいきわたり、肌にハリと弾力を与えるコラーゲンの産生を促します。コラーゲンが産生されるとしわやたるみが消えやすくなります。アンチエイジングに非常に有効な方法だと言えます。
セルフ美容鍼灸の注意点
ご自宅で行う場合は消毒や医学的知識が十分でないことも考えらえるので、肌に大きな異常がないことが大前提となります。もし、傷や腫れなど普段と違うと思ったときは行わないようにしましょう。
鍼灸師は専門学校3年(大学であれば4年)の間に生理学や解剖学を学び国家試験に合格している医療従事者です。適切なセルフケアを行うためには、鍼灸師の判断を仰いだ方が良いでしょう。
ぜひ、自宅でできるセルフ美容鍼はありますか、と尋ねてみてください。ここで紹介した方法のほかに道具を使わないツボ押しや、マッサージの方法などもアドバイスすることが出来ます。
セルフ美容鍼のすすめ
お顔は非常に繊細な部分です。お顔の状態はその人の姿勢、呼吸、食生活、睡眠の質など様々なものに影響されています。そういった日々の負の積み重ねに対し何もしないことはしみ、しわ、たるみなどの老化の始まりでもあります。生活の習慣を見直すことはもちろん、日々のケアでコリをほぐし、血の巡りを良くすることによって細胞レベルで若々しい肌を保ちましょう。
今回ご紹介したものは少し難易度の高い方法になります。わからないことや簡単な方法などをレクチャーすることもできますのでシーバイカリスタにお越しの際は、ぜひおすすめのセルフケアを教えてほしい旨をお伝えください。お客様にあったセルフケアの方法をご提案させていただきます。