小顔になるツボ押しで、理想のフェイスラインを手に入れる
ツボ押しがなぜ効果があるのか。本当にツボを押すと楽になるのか。考えたことはありませんか? 今回はツボの効果やどのように小顔や体に効くのかをご紹介していきます。意外と知らないことや新発見が必ずあるはずです。 あなたにとって相性の良いツボを探してみてください。
ツボ押しで小顔矯正できるって本当?
そもそもツボとは、「気」という東洋医学の考え方に基づくものです。
気は自然界にあふれているエネルギーで、人体も臓器から指先まで巡っていると考えられています。この気の巡る道筋のようなものを「経絡」と言い、経絡を通る「気」が不足したり流れが悪くなると、身体が不調におちいります。
そして、経絡には「経穴」とよばれる要所があり、これを俗にツボと呼んでいます。気の滞りが起こりやすい経穴(ツボ)を刺激することにより、気の流れを正常にし身体の痛みやコリを改善することができます。また、経絡は体表のみならず体の内奥まで続いているため、内臓の症状にも効果的です。
また、ツボは「自律神経」との関わりも密接であることが、現代医学の見地から明らかになっています。
体表にあるツボはツボを刺激することで内臓と深く関係しており内臓へ信号をおくることができますが、これこそが自律神経による働きものです。
自律神経は、意思とは関係なく反応する神経で、呼吸や血流循環、体温、消化、ホルモン分泌を司っています。
ツボへの刺激は脳へ伝わり、脳から内臓に司令が行き渡るため、体内部の不調にも効果が認められています。
ツボ刺激により刺激が与えられた筋肉や皮膚の部分の血流循環が良くなり、痛みを引き起こしている物質や疲労物質が血液の流れによって排出され、筋肉のコリの改善にもつながります。これらの効果はもちろん美容や肌トラブル改善にも効果があります。顔のツボを押すことで血流循環が良くなり、むくみの改善、フェイスラインのリフトアップ、たるみの改善も期待できます。
顔が太る・大きくなる原因
顔に脂肪がついている
食事による過度の摂取で脂肪が顔につく、また溜まった脂肪は水分や老廃物とくっつきセルライトを作ってしまいます。顔の中でも頬や顎、首下から耳下などといった顔の中でも面積が広い部分にできやすいです。
さらに血液やリンパの流れも悪くなっている状態で、皮膚表面をでこぼこに見せてしまい、一度できると改善がなかなか難しいです。
この脂肪型の人に多く見られ、顔だけでなく身体にも脂肪がつきやすいので、お腹まわりや二の腕のチェックもしてみてください。
顔がむくんでいる
むくみとは、血管中の水分が外のほうへ滲み出し皮膚の下にたまった状態のことを指します。
塩分やアルコールの過剰摂取や、睡眠、長時間の同じ姿勢という、生活習慣が原因で引き起こされるものが多くあります。
顔の中でも、目の周りやフェイスラインはむくみやすく、顔を大きく見せてしまいます。目元は体のなかで最も皮膚が薄く、そのために骨の周りに余分な水分が溜まりやすいです。
フェイスラインはリンパが集まるリンパ節とよばれるものが多いため、むくみやすい部位になります。フェイスラインのむくみは、顔を大きくしてしまうだけでなく、たるみにもなりますので要注意です。
また生活習慣だけでなく、腎臓や肝臓の不調、ホルモンバランスの乱れでもむくみは起こってくるため体の状態にも気をつける必要があります。
顔のたるみ
顔のたるみの原因は様々です。
(1) ハリがなくなる
年齢とともに肌に弾力を与えるコラーゲンやエラスチンが減少していき、たるみとなります。
コラーゲンやエラスチンは肌の真皮層という部分に存在しており、皮膚の内側から弾力やハリを与えています。これらが減少するのは年齢だけではなく、紫外線、栄養不足、肌の乾燥によっても大きく損なわれます。
(2) 表情筋の衰え
顔は30種類以上の筋肉から作られており、それらを総称して表情筋と言います。
日本人が使っている顔の筋肉はこのうち2~3割と言われており、使っていない筋肉が衰えてたるみにつながります。
表情筋は、表層筋と深層筋の二種類に別れます。表層筋とは皮膚に近い部分の筋肉でマッサージなどでケアができます。それに対して深層筋はマッサージではなかなかほぐすことができなく、コリやすい部分になります。深層筋のコリ固まった筋肉は衰えるだけでなく、顔を横に大きく見せてしまいます。
(3) 猫背などの姿勢不良
猫背は背中を丸くするだけでなく、顔を前の方へ突き出し、大きく見せてしまいます。また首肩周りの筋肉を固まらせて、顔の皮膚を下方に引っ張って牽引力でたるませてしまいます。
ネット社会になっている現代で、デスクワークやスマホの操作をする時間が増え、頭痛や肩こりの悩みを抱える人も増え、深刻な問題となっています。
ツボを押す際のポイント
押す強さ
基本的には力が入りやすい親指の腹を使い、ツボに力がしっかり伝わるよう垂直にゆっくり押しましょう。
ほどよい刺激で気持ちよいと感じることが大事です。気持ちよいと感じることでリラックスを司る副交感神経が活発になり、体の血流循環がUPします。
押すタイミング
深呼吸をしながら息を吐くタイミングでゆっくり押しましょう。一回の押す時間は3~5秒程度でゆっくり力を入れます。離すときもゆっくり離しましょう。
避けたほうがいいタイミング
(1) 怪我や火傷がある場合・・・ツボ周辺に怪我や火傷がある際は、悪化させる可能性があ
るため避けましょう。
(2) 妊娠中・・・ツボの作用によっては子宮を収縮させるツボがあるため、お腹に赤ちゃん
がいる場合は気をつけましょう。
(3) 飲酒時・・・ツボ刺激により体の循環が良くなるためアルコールが体内を回りやすくな
ります。
(4) 手術後・・・傷の部分や体に負担がかかる部分にはなるべく圧力をかけないほうがよい
ため、ツボ押しは避けましょう。
小顔効果の高いおすすめのツボ
頬車(きょうしゃ)
下顎の角の上。歯を食いしばると筋肉が膨れ上がる部分。
効果:フェイスラインの筋肉(エラ)のコリ改善。顔のむくみ解消。二重アゴの改善。
太陽(たいよう)
眉毛とこめかみの間。
効果:まぶたのむくみ改善。目の疲れの改善。
下関(げかん)
耳の前で、口を大きく開いたときに盛り上がる部分。
効果:顔全体の血行を良くして代謝を上げる。ほうれい線の改善。
四白(しはく)
黒目下のくぼんでいる部分から指一本分下のあたり。
効果:ほほ周りの血行改善。ほほむくみの改善。目の疲れ改善。
地倉(ちそう)
口角の1cm外側。
効果:ほうれい線の改善。むくみの解消。胃の調子を良くする。
承漿(しょうしょう)
下唇中央の下にあるくぼみ。
効果:顔や首のむくみの改善。顔の代謝を上げてくれる。
巨髎(こりょう)
黒目の下で小鼻の横に位置する。
効果:頬のたるみやしわの改善。ほうれい線の改善。
球後(きゅうご)
目の中央と目尻の間にある骨のくぼみ。
効果:目もとのしわやたるみの改善。目の疲れやまぶたの痙攣にも効果的。
ツボの効果をご理解いただけましたか。
ツボは約2000年前には確立されていたと言われており現代まで形を変えず、東洋医学の治療の中心となり使われ続けています。これは現代の科学でも解明できないほどの効果がある証拠です。この東洋医学を最近では美容に取り入れ、新しい美容鍼灸というジャンルが生まれ広がりをみせています。
まずはツボ押しから日々の美容ケアに取り入れてみましょう。