鍼灸師おすすめ、体調を整える春の過ごし方
春になりだんだん暖かくなってきましたね。
この陽気を思いっきり浴びたい季節なのに、外に出られない日々が続きます。
皆さまお身体の調子はいかがでしょうか?
今回は、この季節ならではの過ごし方を、内臓の健康に着目してご紹介します。
東洋医学でみると春は、内臓のなかでも「肝」がとりわけ重要になります。その状態や働きに気をつけて過ごしてくと、春に揺らぎやすい体調を整え、環境の変化に関係なく自分らしく過ごすことができるのです。
〜春の過ごし方〜
春は、動物たちが動き始める季節です。
私たち人間も、冬の間に凝り固まった身体を伸ばし、のびのびと過ごすことが大事です。
例えば、
・髪はきつく縛らない
・ゆったりとした服装で身体を緩める
などが挙げられます。
今、コロナウイルスの影響で、在宅ワークが増えていると思います。
そんな時こそ、いつものカチッとした出勤スタイルではなく、リラックスしやすい服を着るなど、少しお身体を緩めて過ごしてみて下さい。
〜巷で聞く五臓六腑の五臓とは〜
五臓とは、肝・心・脾・肺・腎を指し、東洋医学において人間の内臓の状態を表すものです。
これら五臓はお互いに密接に関係しており、五臓のいずれかで不調が起きると、別の五臓に問題が波及するという、一定のバランス関係があります。このバランス関係が上手くいっていると調子が良いのですが、バランスが崩れてしまうとお身体の不調に繋がっていきます。
そのため東洋医学では、それぞれの五臓を元気にバランス良く保つことで健康に過ごすことが出来ると考えています。
〜春に気を付けたい時間の使い方〜
最古の医学書「黄帝内経」には、人間は自然環境や時間に影響を受けると記述があり、その考え方を「子牛流注」と言います。この考え方では、五臓ごとに活発に動く時間帯が異なります。
「肝」におけるその時間帯は【深夜1時〜3時】にあたり、この時間帯に全身の組織・器官に栄養分を供給する「血」を貯えるとされています。
その為この時間に起きていると、
・肌色が悪くなる
・シミが出来やすくなる
・イライラしやすくなる
・月経痛を招きやすい
などの症状を引き起こします。
美容鍼の施術効果を最大限に引き出すために、出来るだけこの時間帯には寝るようにしましょう!(私も気を付けます。。)
〜春に食べたい食材〜
最後に春に食べたい食材を3つ紹介します。
「肝」に不調の出やすい春には、酸味・苦味・青い食材がオススメです
◎ちんげん菜
肝の弱りによるイライラ・落ち込みを改善。腸の働きもサポートしてくれます。βカロチン、ビタミンCなど栄養素が豊富に含まれており、アメリカの研究で「栄養素の高い果物と野菜」第2位に選ばれたこともあります。
※βカロチンは、目・肌・粘膜・髪を潤します。
※ビタミンC:βカロチンと一緒に摂ると、抗酸化作用の相乗効果が期待できます。免疫力アップ、老化防止、美肌効果、疲労回復、ストレス耐性アップ、鉄分の吸収を促進、コラーゲンの生成に必須です。
◎ニラ
血行促進作用があります。疲労回復・滋養強壮にもオススメです。春が旬で、ほうれん草より多くβカロチンを含み、抗酸化作用・活性酸素を取り除く効果があります。他にもアリシン、葉酸を豊富に含みます。
※アリシンは、ビタミンB1の吸収を高めます。
※葉酸は、ホルモンバランスを正常に整える、PMSの症状を和らげる、髪の毛の量を増やすなどの効果が期待できます。
◎梅
老化予防、脂肪燃焼効果、免疫力を上げる働きが期待できます。レモンの5倍クエン酸が含まれ、「健康長寿の人が朝食に食べるもの」第2位と言われています。
※クエン酸は、代謝をアップさせ、疲労回復効果が高いです。
青い食材にあたるイワシ類やサバ類は、鉄分やオメガ3脂肪酸など栄養が豊富なため、貧血の予防や改善にもオススメです。
本日のコラムは以上です。
いかがでしたでしょうか? 皆さまの健康のサポートになればと思います。コロナウイルスに負けないカラダを作りましょう。